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レビュー

杉浦の思いに涙…

火崎勇さんの小説は好きで結構読みます。これは私の中では間違いなく上位に入る小説です!

仁科は恋人の杉浦との暮らしに幸せを感じていました。が、しかし、ある日突然杉浦が失踪してしまいます。それには理由があったのですが…。

仁科を思う杉浦の気持ちに涙します。仁科としては最初はわけわからず怒り狂うのですが、杉浦を愛する気持ちに変わりなく一途に思い続けるところにもグッときます。

朝南さんの絵もとても好きです。表紙の絵がホント素敵で、杉浦の表情がなんとも色っぽい。この絵も合わせて☆5つです。


大事なものは、

金にも、家族にも縁の無かった仁科と杉浦。その二人が互いに惹かれ愛し合う。
だが、やがて 莫大な財産を巡る争いの中に巻き込まれて、二人の仲が壊れていく。
ある日突然 杉浦が豹変し、そして失踪・・・。
裏切られ、激高し・・・それでも仁科は心の奥で 杉浦の事を信じる気持ちを捨てきれない。
周囲の思惑に翻弄されつつ、真実に対峙していく仁科の葛藤は、ただひたすら杉浦への思いの強さだ。
物語の展開は 容易に予想が出来るのだが、朝南氏の挿絵に惹かれ、一気に読破!致しました。


レビュー

 [ 死者の灯す火 英国妖異譚 5 ] 豆知識レビュー編。

 今作のモチィフは、
『ハロウィン』、『妖精の行進』、『グラストンべり』、『聖杯』、『降霊式占い』、『噂』、『死者の復活』。
 今回は作品中使われたモノの中、幾つかのご説明を。
 
【聖杯】(Glaal):キリスト教における伝承とケルトの伝承は別物。
 今作品ではケルト説を採用。

 ケルト説では『聖杯の守護を予め運命付けられた一門』というモノが付いて回る。(これは序章でもチラリ)

【シーリィ・コート】:作中[妖精の行進]として使用されるが、本来の意味は[善き妖精]を指す。(悪い妖精=アンシーリィ・コート)

【降霊式占い】:日本のコックリさんの元となった西洋の降霊式占いの一種。

(日本のコックリさん:明治17年伊豆下田港に流れ着いた米人より広まった説が有名。狐狗狸さんエンジェル様キューピット様なども本質は同じ)
 Ouija盤と呼ばれる霊応盤とブランシェット(鉛筆を指せば自動筆記の道具)いう指示器やコインを使用する事が多い。
 作中では霊応盤の代用に紙を、指示器として石を使用。
 本来3人位で儀式に臨む。

【グラストンべり修道院】:サマセット州に在るクリュニー派の修道院。
 ケルトの修道院跡に建てられた(ケルトの修道院以前はドルイドの聖地だった)。
 最初の司教はアリマタヤのヨセフ。
 中世以降はアーサー王伝説と聖杯伝説で有名だが、信頼性はやや低い。
 修道院見解によると、この地こそがアヴァロン島とされる。

 この土地には【聖杯の泉:チャリス=ウェル】という泉があり、聖杯伝説が伝わっている。

 謎が多く、一回読んだだけで!は本当の面白さには辿り着けない。
 思考の楽しさをも有したこの一冊、読むべし。


不思議で優しい

ユウリの優しさと強さが心地よい物語です。
懐かしのヒューが出てきてかなり驚きましたが(笑)
ユウリのボケっぷりが相変わらず可愛らしいです。