レビュー
泣けます
とにかくラストシーンはボロボロ泣いてしまいました。法廷でのシーンは傑作でしょう。もちろんアルツハイマーの妻を殺したことは許されません。許されないことなのに胸がつまります。
前半がダラダラとしているのが残念。でもそれぞれが抱えている苦しみを浮き彫りにしているのはよかったです
号泣しました。
「半落ち」を映画館で観ました。今まで映画館でここまで泣いた映画はない!!ってぐらい、泣いちゃいました。命の重さ・生きることの大切さを改めて思い知らされました。絶対感動するので、ぜひぜひ見てください!!!
レビュー
「モノ作り」の魂
日本ビクターがVHSというビデオの規格を世に出し、
デファクトスタンダードにするまでを描いた映画です。
西田敏行さん、渡辺謙さん、仲代達也さんという、
反則とも思える見事なキャスティング、
そしてその素晴らしい演技が感動を誘います。
VHSはいま、静かにその役目を終えつつありますが、
世界の規格を生み出した日本の「モノ作り」の魂を、
忘れないようにしたいと思いました。
踊る大捜査線より泣けます!
日本の会社人間の戦い、それを家族は心配、寂しさを感じながらも一緒に父と一緒に戦おうとする強さ、優しさ。そして職人の心、あたたかさには、涙が止めどなく溢れてきます!日本人の素晴らしさを思い出させてくれる一本。
鼻につくナレーションとあの歌はない物語版「プロジェクトX」
家庭用VTRの規格争いで圧倒的有利とされたベータを逆転したVHSの開発を描いた実話もの。赤字でVTR事業部存続の危機に追い込まれた日本ビクターの事業部長(西田)が、リストラ寸前の部下とともに会社に内緒でVTRプロジェクトを開始、苦労の末についに日の目を見るという、実に映画のような逆転劇。統一規格にするために技術を無償公開したこと以外にVHS陣営の長所がよくわからなかったものの、もともと十分ドラマチックな題材ということもあり、なんとなく「ベータの方がいい規格だったがVHS側が数の力でソニーをのけものにした」イメージを持っていた筆者も、途中でVHSを応援したくなっていた。「プロジェクトX」でも取り上げられて大好評だった話らしいが、あちらに比べてこちらが優れているのは、せっかくの!名勝負をスポイルする下手なサッカー実況アナのような、あの妙にタメを入れるもったいぶったナレーションがない点。手柄を狙った過剰演出がないことの快適さを改めて感じることができる。DVDではなく、これはぜひともVHSビデオで観たい一本だ。
仕事にかける情熱を失いかけた人にお勧め!
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レビュー
忘れてはならないもの
日本人が忘れてはならない事実のひとつが原爆です。被爆を背負わされた人間とそれを免れた人間との隔たりをも残しています。しかし、それは都合のいい側の者が勝手に作くる壁にすぎません。原爆に限定しなくても戦争という異常な事態を、21世紀の現代も引き継がされていることを実感させてくれます。
戦後の復興に尽くした人々の中に、終戦に終わりは無いと言った人がいます。あらゆる戦争の犠牲者のことを忘れてはならないのです。亡くなった人々の全てに、「生きていたという事実」があることを忘れてはならない。それこそこの作品の主題だろうと思います。
漫画が原作ということは、話し言葉が手段です。映画のシナリオを小説に書き改めた作品なのでリズムのよい展開を保ち、ストレートに主題を伝えてくれます。
こういう質の良い作品が、文芸の世界にもユニバーサルデザインを定着させていくものと期待しています。
一人で読んでて良かったです
一人で読んでて良かったです。
原作のマンガを読んでもこみ上げてくるものはあったのですが、涙がこぼれてきました。
原作になかった最後のシーンで・・・
はだしのゲンは被爆された作者が、原爆の直接的な悲惨さを描いています。
この物語は、直接的な悲惨さが描かれていないだけに重みはゲン以上にも感じてなりません。
小説を読みながら映画のシーンがよみがえりました。
そんな中、祖父が被爆体験を殆ど話したがらなかったという母の言葉をふと思い出しました。
レビュー
あの頃に・・・
単なる映画のノベライズを超えた小説だと思います。
主人公郁子の、安大豪との釜山での出会いから1年後の下関での
再会までの心情が繊細に綴られています。映画では郁子と大豪との初恋
に重きが置かれているような印象も受けますが、この小説は同時に
郁子と友人達の友情にも同じ位のウエイトを占めています。大豪との
別れのシーンはある意味で映画より切なくなってしまいます。
恐らく映画ではカットされたシーンが小説では収録されていますし、映画の
写真も何点かあるので、映画を観て好感を持たれた方には特にお薦めします。
映画は日韓の少年少女の初恋物語というコマーシャルの仕方でしたが、
それを敬遠しがちな人でも楽しめる小説だと思います。この小説版では
郁子達がピンクレディの「カルメン77」の振り付けを覚えるまでの
描写が非常にマニアックかつ昨日の事のように鮮明で、あの時代を記憶
している人達にとってはなんとも懐かしくなると思います。
惜しむらくは現代のシーンが映画の様にはない事です。これは非常に残念
です。
これって映画の台本?
韓国語を勉強している方なら「チルソク」が「七夕」だと分かると思います。ただ、「チルソク」という単語がどうして映画のタイトルに使われたのかということに興味があって劇場に足を運びました。
作品のテーマは、現在のように韓国との交流が日常的でなかった頃の「国境を越えた初恋」で、当時の女子高校生たちの心の動きをよく捕らえた作品だと思います。
同名の本が出版されていましたので速攻で注文して1日で読みきりました。感想は、映画の台本を「本」にするとこうなるのかな、という感じで、読んでいても映像と完全に一致します。
映画には音楽があって、「なごり雪」が効果的に使われていました。本では音がない分創造力を働かせる必要がありますが、音はなくても彼と彼女の思いは十分感じられます。
映画のラストシーンは本と少し違いますが、私は余韻が残った分だけ映画のほうがよかったです。
純愛。次は初恋!
「世界の中心で愛を叫ぶ」のように純愛小説がブームです。
しかし、私は断言します!
次のブームは「初恋」だと・・・
1970年代の音楽を思い浮かべながら、淡い初恋に浸ってみる・・
誰しも忘れない、あのせつない感じを思い出させてくれるこの本・・
ドキドキしてみませんか?
そんなあなたにおすすめです!
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レビュー
待ってました2
私も今か今かと待ち望んでいました。
ついに発売ですね、三宅裕司と真野響子と二人の娘の4人家族。
自分の娘の結婚と映画が重なり、映像と拓郎の曲がその想いを
届けてくれたと感じながら涙しました。
中ノ森BANDの「風になりたい」もいいですよ。
うらやましい家族、うらやましくなる映画です。
70年代フォークの名曲にのって、頑固一徹に生きる父親を中心に、家族のきずなとこどもたちの自立が、「夕凪の街、桜の国」の名監督の、人間をやさしくみつめる視線から、限りなく暖かく、ていねいに描かれています。
青春時代をフォーク青年として過ごした父親は、利益重視の会社の方針には従わずに、とことん誠実さを貫き通す、人情味あふれる愛すべきオヤジ。煙たがられながらも妻や娘たちに深いところで敬愛されている。オヤジにとっては家族4人がそろっての夕食が最大の楽しみ。だがやがて長女は愛する人のもとへ走り、次女はバンドの夢を追いはじめる。オヤジの心情は悲痛そのもの。だが、実はこれ、かつてかれがとった行動そのものなのだ。あとのネタバレはさけますが。。。
自分もかつては若者だったのが、青春時代はまるで夢のように過ぎて、今父親であることについて、深く考えさせられました。この映画には心豊かに生きてゆくために大切なもの、家族やひととの絆とか、人間としての良心とかが、ごく自然に、ていねいに、詰め込まれているみたいです。笑って、泣けて、そして見終わると、なんとも晴れやかで、人間的なあたたかな気持ちになれる、良品とおもいます。拓郎を知らなくても、これから家族をもたれるかたもふくめてお勧め、多くの方にみてほしい映画です。星文句なしの5つです。
待ってました!
劇場で涙を流しながら観た感動を、お茶の間で見られるかと思うと嬉しくてたまりません!
拓郎ファンの方はもちろんですが、子を持つ親でしたら、もう泣ける、泣ける。発売日まで楽しみです。感動の作品です!と思うのは49歳の3人の子を持つ俺だけ?
こうの史代の同名名作漫画を『半落ち』の佐々部清監督が映画化。原作漫画の世界を大切に慈しみながら描きつつも、『桜の国』の七波のエピソードに回想シーンを折り込むなど独自の演出法で、原爆がひとつの家庭に起こした悲劇を綴っていく。前半の皆美の悲しい運命には胸がつめつけられ涙が止まらないほどだが(麻生久美子好演)、その感動を受けて展開していく後半の七波の物語は、演じる田中麗奈のサッパリとした個性が際立つ。何も知らなかった彼女が父と母の出会いを知り、封印していた母親の死の真実を知る。七波の心の旅が、そのまま観客の『夕凪の街 桜の国』の旅となり、感動がじんわりと心にしみこんでいく。戦争、原爆、核というと堅いが、それを自然に考えさせられる、こんな悲劇を繰り返してはいけないと切実に思わせる傑作だ。 (斎藤香)
レビュー
世界へ発信してほしい
最近邦画界は元気と言われてますので、追い風に乗っていい作品は
どんどん世界に発信してほしいですね。
この作品は「平和」の意味を静かに心に染み入るようなタッチで語って
くれる佳作です。
特筆すべきは女優陣の好演が際立っているという点でしょうか。
麻生久美子はまさに適役で、その儚い美しさに引きずり込まれます。
また田中麗奈も対照的な現代っ子を生き生きと演じています。
彼女の演技やキャラ設定に疑問を抱く方も多いようですが、私はいい
意味で本作を締めてくれたと思います。(戦争を知らない世代の感覚
としてはあれが限界でしょう)
そして彼女の幼馴染み役の中越典子もチャーミングな演技でした。
最後にベテラン女優藤村志保はさすがの名脇役ぶりで言うことなしでした。
私も含め戦争体験のない世代が映画製作の主流になった時、果たして「戦争」
をテーマにした作品が作れるのか憂慮します。
個々が日本にとって毎年巡り来る8月6日、9日、15日の歴史的意味を風化
させない信念を持つべきでしょう。
本作のような映画やドラマを通じてこそ擬似体験出来、平和の重みを考える
機会を得る事になるのですから。
「反核」をこれ以上訴える作品があるだろうか?
とりあえず出てくる感想は
「すごい」
の一言である。
賞賛以外でてこない。
原作のマンガが非常に独特の雰囲気を持った作品で
好きな作品であるが故に
映画化されていたのはもちろん知っていたが
なかなか見る気にならなかった作品であった。
が、今は劇場へ見に行かなかったのを後悔している。
「反戦」をテーマにした映画は世界各国でいろいろと作られているが、「反核」を訴えるのはやはり日本からでないといけないと非常に強く感じた作品である。
物語が、終戦から13年たった広島から始まるということで直接的な、「惨状」が描かれることはほとんど無いが、逆にそれが「核」の恐ろしさを強く感じさせる事になっている。
原作のマンガが短編であるため、内容的に削ることはまったく無く、逆に構成を変え、膨らませている。
ただ前述した「独特の雰囲気」は出ていない。これを求めるのは酷であろう。マンガだからこそ出来る演出だとおもう。逆にそれを切り捨て、映画としての完成度を上げたのではないかと思う。
ストーリーについて、あれこれ言うつもりにはまったくならない。ともかく日本人なら見るべき作品であると言い切ってしまいたい作品である。
ちなみに私の中の「映画で号泣ランキング」が塗り替えられた。これをこえる作品は出ないのではと思う。
声高に語ることなく、訴えてきます
「生きとってくれて、ありがとな」 ・・・・・・ 昭和三十三年は、映画のなかでも一瞬登場する「長島」がプロ野球デビューした年です。わたしは小学校三年の年ですが、映画の時代考証がどれほど忠実なものか、確認はできません。しかし、時代の雰囲気は見事に再現されています。文字通り貧しかったけれど、みんな貧しいなどとは思わなかった。たしかにアメリカの豊かさは聞いていたけれど、自分自身の明日を信じることができたし、毎日の日々は見事に充実していた。自分自身の明日が、突然途切れてしまうことなど信じられなかった。 ・・・・・・
小津映画の「東京物語」にも登場する広島弁が、(どれほど忠実かは知らないが)なつかしい。
麻生久美子さんは、初めて知りますが、いい俳優さんです。イラン映画にも、最近、出演しているというけれど、いろんな連想が湧きおこってきます。麻生久美子さんの二役で、一部はそのままに、二部の「桜の国」だけリメイクとはどうでしょう。皆実の生きられなかった人生を、同一人物が演じる七波によって連続させるのです。性格的にはかなり違う。そして七波の父親役には、若年の印象をもうすこし反映させた俳優を起用します。あとの配役は、気儘な空想だから、現行で充分。藤村志保さんは堅実。吉沢悠さんも、初めて知りますが、好漢です。田中麗奈さんは、そのキャラクターが出すぎていたようで、ごめんなさい。わたしは麻生久美子さんのファンになりました。
この映画を見る間際、たまたま『困ります、ファインマンさん』という本を読みました。「意味のある偶然」という言葉を想い起こさせるような偶然で、いろいろなテーマが、この映画とかぶさっています。現代物理学の立役者と広島の一庶民は、太平洋を挟んで、似たような人生をたどります。
・・・・・・ 戦争が悪なのです。戦争は、「やられるまえにやっつける」ことですから、どんなことでもしかねないのです。ナチス・ドイツでは原爆製造は可能と思われ、海を越えた弾道ロケットは、すでにロンドンを脅かしていました。日本では、全員玉砕や特攻隊などという無謀な作戦を仕掛けていました。『あやまちはくりかえしません』という広島の平和公園の石碑に刻まれた言葉はここからでてきます。戦争は(「国家」という)集団同士が、わたしたちひとりひとりの仕合せを犠牲にしていくのです。
被爆者と結婚するということ
被爆者と結婚するということはどういうことなのか。被爆当事者のみならず、その後遺症懸念が子孫末裔までに影を落とすという重たいテーマに挑んだこうの史代のコミックを映画化している。
昭和33年(夕凪の街)と平成19年(桜の国)という、被災した平野家の3代にわたる過酷な運命を綴った物語は、邦画には珍しく強いメッセージがこめられている。原爆で父と妹を失い自らも被爆経験をもつ皆実(麻生久美子)がプロポーズを受けるが素直に幸せを受け入れることができない。「そちら側(非被爆者)の人間ではない」というトラウマを抱える皆実が、病床を見舞う弟(伊崎充則)や恋人(吉沢悠)に語る言葉が印象的だ。「誰かに死ねばいいと思われた人間が幸せになってはいけんのよ」「原爆は落ちたんではなく、落とされたんよ」
それから50年を経過した平成19年。ヒロシマを訪れる皆実の弟・旭(堺正章)の後をつける娘・七波(田中麗奈)が、平岡家を襲った原爆の悲劇を追体験するという二部構成になっている。この〔桜の国〕で七波が、どのようにして伯母の死の真相や被爆者の母と父の馴れ初めを知るにいたったのかの説明が、かなりあいまいにぼやかされていたのが気になったが、米国の手前アンタッチャブルだったテーマに迫った原作者&監督の意気込みは大いに評価できる。
特に、昭和33年のヒロシマの風景を再現した映像は非常に美しく、皆実のはかない恋を盛り上げるのに十分な効果をあげていた。七波を演じた田中麗奈も、猟奇的な役が最近は板についてきており、麻生久美子とは好対照のさわやかな演技をみせてくれた。映画は、原爆の影をもろに引き続ける家族の再生を通じて、けっして忘れてはならない原爆という悲劇と忘れなければ先にすすめない被爆当事者のトラウマを、あくまでも静かに観客に提示している。
映画を作るのなら力を入れてほしい
この作品は広島原爆投下を題材にした映画です。
広島原爆投下から10年後と現代の二つのお話が展開されます。
前半だけだったら★4つあげてもいい内容なんですが、後半はひどい。
二つとも同じテーマを扱うのならつながりを大事にしてほしかった。
あとは役になりきれていない役者さんが多かったのが非常に残念である。
当然脚本に無理があるというのもあるが。
原作の横山秀夫と監督の佐々部清は『半落ち』のコンビだが、脚本に山田洋次が加わったせいか、キャラクターに親しみを感じさせる展開になった。この手の映画では、時としてしつこく描かれる家族や恋人との別れが、意外にサラリとしており、かえって感動的。そして主人公が甲子園の優勝投手だったという設定がスパイスとなっている。ボールやグローブが物語を彩る小道具として使われるほか、キャッチボールのシーンがじつに爽やかで、その分、戦争の虚しさが伝わってくるのだ。結末の受け入れ方も、観る人それぞれによって変わってくる作品である。(斉藤博昭)
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レビュー
日本人には観る価値はある映画。
第一印象は「静かな戦争映画」です。
人間が操縦する特攻兵器人間魚雷「回天」の物語ですが、これは戦争映画というよりヒューマンドラマです。
戦闘シーンはほとんどありません。
今から63年前の日本の若者が実際に体験した人間群像なのです。
「男たちの大和」や「僕は君のため〜」よりも数段良い映画なので日本の歴史の一コマを知りたい方へは超お勧めです。
フィルムの色は抑え気味で当時の雰囲気がよく出ていますが、CG技術が弱くCGはCGと分かってしまう画面は残念。
「回天」をよく描いています
海軍の究極の特別攻撃作戦である「回天」は、いわゆる人間魚雷。
中に人が入ってストップもパックもできない狭い機体を操り、
目標の敵艦を自らの肉体をかけて爆破しようとして、出来た武器です。
この映画、というより「回天」で派手な戦闘シーンは作れません。
海の中で静かに行動するのですから。魚雷に触れ、あわや沈没というところや、
ついに敵船を見つけ発進させるところの艦長(香川照之)の心情・
潜水艦の整備員の動きなどがこの映画ではよくできていました。
「回天」が発進しても、爆発音を捕捉してもそれが敵船を爆破させたものなのか、
見つかって攻撃されてのもののかは、潜水艦にはわかりません。
すぐに現場を退避しなければ自分たちも危ないからです。
爆発音を聞いた時に整備員たちが目をつぶって合掌するところなど、胸に迫ります。
海の特攻隊=「回天」搭乗員たちは姿の見える敵との闘争心に沸くというよりも、
技術を正確に操ることに一身を傾けました。
コントロールの難しい「回天」を操り、正確に敵艦にぶつかる=自分も死ぬということが、
彼らに負わされた宿命であり、運命から逃れられないならばせめて、
その任務を全うしようと粛々と彼らは自分の道を進んでいったのです。
この映画でも、彼らの葛藤や時代に逆らえない中で自分の運命に
身をゆだねようと努力した心情などが、よく表現できていました。
えびぞうさんが最後に、訓練中に事故で死んでしまい、戦後に台風による波で運ばれて、
発見されたという筋は本当にあった話です。
こんな馬鹿げた兵器が二度と作られないよう、そして死んでいった彼らに
心から感謝と哀悼の意を捧げずにはいられません。
戦争映画はドンパチの派手なものばかりとは限りません。
「人間魚雷」の悲惨さは分かるが、ストーリーは「出口のないオチ」だよ。
戦争映画のはずなのに肝心の戦闘シーンはほぼなし・・・という異色の邦画。
太平洋戦争末期・・・・日に日に追い詰められていく日本軍は魚雷の中に1人の人間が乗り込み、魚雷を操縦して敵艦に体当たりして爆撃する、所謂人間魚雷「回天」を実戦投入しようとしていた・・・。
神風特攻隊もだけれど、敵を倒すのに「自らの死の道連れにして・・・」という感覚は欧米人には理解し難いものだったのではないかなと思う。
そういう感覚って、「日本特有のもの」と言ってもいいんじゃないかな。
戦争だから当然「死」を避けては通ることは出来ないのだけれど、それにしたって「基本は生還」であるはずなのに、死ぬことを基本というか、むしろ美徳であるかのように扱う・・・ってのはどうなんだろう?
「自己犠牲」に美を求めるかのような風潮が日本人を構成する上で温床としてあったからこそ、まるで国を守るために「参加した人間が1人残らず望んで散っていった」かのように喧伝されるが、実態はそれとは似ても似つかなかった。
主人公は発射直前まで漕ぎ着けながら、機械の故障で突撃することが出来ずに「必ず死ぬはずの回天で生還を果たす」ことになってしまう。
普通ならば死なずに済んだことを喜ぶべきなのに、その事を責めるかのような周囲の視線がそれを許さないのは時代の罪であり、日本という国家の罪でもあった。
映画自体は戦闘シーンを端折られてしまっているため、どうしても盛り上がりに欠けている。
主人公は九死を逃れた後の訓練中の事故で行方不明となり、戦後に海底から引き上げられ発見される。
脱出不能の海底の棺桶の中で1人死んでいくことの恐怖は華々しく特攻を掛けての死よりも何倍も苦痛であり恐怖だったかもしれないが・・・・・
でも、やっぱりなんか釈然としないストーリーだぞッ!
静かな感動をくれる映画です
静かな映画です。派手な戦闘場面もなく、家族や想人、戦友との別れなどが、静かに淡々と描かれ
てゆきます。全編、派手な悲壮美で貫かれた『男たちの大和』を観た直後に、劇場に足を運んだ作
品で、『大和』のような劇的な感動を期待していたために、正直、初見の際はかなり肩透かしな印
象を持ちました。
確かに、回天と云う兵器の複雑な操作を克明に描くことで、一人の人間をその部品の一部と化して
ゆく冷酷さを強調したいのか、主人公の魔球にかける熱情の日々とそれを無残にも奪い去ってゆく
戦争というものの理不尽さを描きたいのか、その時々で物語の中心点がブレ、映画として幾分、散
漫な印象を受ける欠点は承知の上で、それでもなお、自分がこの映画をリピートする頻度は非常に
高いです。あれほど共鳴した『大和』はDVDで一度しか観てはいません。
物語も出演者たちも、劇伴や映像、装置にいたるまで全てが真摯な映画だと思います。真摯であれ
ばこそ、本当の意味での静かな感動がそこにあります。後からじわりとくる類の感動です。
人間魚雷という不気味な響きの兵器に乗り、人知れず南冥の海に消えていった幾多の人々。是非、
ひとりでも多くの人に観てもらいたい大切な映画です。
かるいタッチで
軍隊における暴力シーンや、自爆作戦に身を捧げることへの葛藤などが、あまり詳しく演出されておりません。
ビデオを観て、その点について当初は不満や疑問がありましたが、恐らく脚本をあえて軽いタッチにしたのだと自分なりに結論付けました。重くない分、私は後半のシーンを何度も観ることができ、そのたびにジワジワと青年たちのこころの悲しみを自分なりに感じることができました。
いい映画だと思いました。
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